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優雅(?)なティータイム


常々疑問に感じてたんだけど。
上流階級の奴らは常識を知らんのか?





美味しい紅茶の淹れ方教室。
講師は不肖が務めさせていただきます。

まずはお湯を沸かしましょう。
汲みたてのお水を使うこと。これ常識。
日本茶は汲んで一晩置いたほうが美味しいとか言うけど、紅茶でそれをすると水の中の空気が飛んでしまうのでやめたほうがいいよ。
そしてしっかり沸騰させる。
ポットのお湯なんて使っちゃ駄目だよ?
ポットのお湯は大体80℃くらいで保温されてるけど、紅茶で使うのは100℃のお湯。
そうしないと茶葉が開かなくて、美味しくない。
あらかじめ温めておいたポットに茶葉を入れます。
分量を間違えないようにきちんと計りましょう。
今日の紅茶は景吾が持ってきてくれたダルマイヤーのレッド・オレンジティー。
ふんわりとオレンジのいい香りがする。
沸騰したお湯をポットに入れ、ティーコジーをして蒸らすこと数分。
茶葉の種類によって違うけど、だいたい5分くらいかな?
ポットから紅茶のいい香りがするまで待つのがベスト。
これは勘と慣れが必要かな?
飲んでみて濃かったら次は調整すればいいだけだしね。
そして時間になったらカップに注ぎます。このとき中のお茶の濃さを均一にするために軽くポットを回すのがポイント。
そして忘れちゃいけないのが、デザートの存在。
今日のケーキは、家のパティシエ鈴村さんが作ってくれたタルト・オ・シトロン。
メレンゲを上に乗せたレモンのタルトで、あまり甘くないから甘いものが苦手な人も大丈夫なんだよ。あとは定番のスコーンとサンドウィッチ。
ケーキを人数分に切り分けたら完成。楽しい楽しいティータイムです。



「景吾、おいしい?」
「俺様が持ってきた茶葉だろ?上手くて当然じゃねーか、あーん?」
「侑士は?」
「上手いで。特にこのケーキ、あんま甘くなくてめっちゃ上手いんやけど、どこの店のなん?」
「それ、うちのパティシエが作ってくれたんだ。レモンのタルトだから練習後の疲れた身体にいいかなと思ってリクエストしてみた」
「このスコーンも超おいしいよ」
「ならよかった。スコーンもサンドウィッチも沢山あるから、いっぱい食べてね?」
「…なあ
「何?亮。口に合わなかった?スコーン嫌いならチーズサンドもあるよ」
「いや、上手いんだけど……その、いいのか?」
「何が?」
「……いや、いい……」
「変な亮?あ、部長は何がいいですか?」



こうして、氷帝学園テニス部では、週に一度優雅なお茶会が開かれていた。

そう、テニスコートの横で。


  • 04.12.12