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「っ、ふぁ、…ぁ、ん」
艶めかしい声が浴室内に反響する。
長身の緑間に合わせて改装させた浴室は広く、幸いなことに2人で入っても窮屈だとは感じなかった。
騎士のように片膝を立てて座り、その足を跨らせるようにテツヤを立たせ、差し入れた指で後孔から残滓を掻き出した。
痛みを感じさせないために丁寧に行われるその行為すら快感を引き出してしまうらしく、時折テツヤの腰が物足りないというように厭らしく揺れる。
それを押さえながら、緑間はただ事務的に作業を再開させていく。
頭上からはシャワーが降り注いで緑間とテツヤの身体を濡らしていく。
全裸にされたテツヤが冷えないようにとの配慮だが、緑間はスーツに身を包んだままだ。
成人男性に強姦されたばかりのテツヤの前に裸体を晒すような愚はしてはならないという判断だが、ぴったりと身体に貼り付いたシャツは正直不快でしかない。
「ひっ、あ、ぁ…っ」
「大丈夫だ、テツヤ。ほら、ゆっくり深呼吸して」
「や、ぁ…んっ」
ぐちゅり、と嫌な音がしてテツヤのナカから透明な液体が落ちてくる。
掻き出しても掻き出しても出てくる量に、緑間の柳眉が顰められた。
どこまでテツヤを穢そうとしていたのか。
指で届く範囲は掻き出せたとは思うが、そこまでしてもテツヤの反応が衰えることはない。
おそらく体内にはまだ残されているだろう。
これ以上の処理は流石に器具が必要になるが、流石に自宅にまで常備してはおらず、そもそもそのような手段を使えばテツヤの心が持たないと思うので却下した。
只管緑間の首に抱きついて快感に耐えている姿は健気そのもの。
震える身体を片腕で抱きしめ、身体から余計な力が抜けるようにと額や頬に口づけを落としていくが、途中でそれすらも刺激となるだと気づいて止めた。
どうやらテツヤに盛られた薬はそれなりに効力を持続させるものだったらしい。
テツヤが緑間に保護されてからもうすぐ1時間。
拉致された時刻から薬を飲まされた時間を逆算しても数時間が経過しているというのに、それでもテツヤから薬の効力が切れている様子は見られない。
合法の薬である可能性は低い。
非合法のものとなればそれこそ数多存在するが、効能の持続性や反応などからいくつかに絞り込むことができる。
そうして大凡の特定が出来た薬は子供に服用させるようなものではなく、強すぎる刺激から下手をすれば人格崩壊の危険もあるとして国内外でも生産販売が一切中止されているものの可能性が高い。
一度だけその薬の被害者を診たことがあった。
まだ10歳の少女だった。
性の目覚めなどまだ遠い日のはずだった少女は、理性も常識も全て失った人形のようになっていた。
反応するのは快楽のみという、まさに人道に劣る薬なのだ。
勿論テツヤに盛られたのがその薬だと決まったわけではない。
今のところ乏しいけれど普通の会話もできるし、自分の意志も残っている。
可能性としては低いが、決して否定できないのが怖いのだ。
幸いその薬は内服ではなく軟膏だったため、テツヤの身体を十分に浄めれば効力を減らすことは可能ということで、先ほどから緑間は執拗と思える程にテツヤの内部を洗っていたのだ。
内部を掻き回す動きと、傷に触らないようにと丁寧に触れていくスポンジの感触に、媚薬によって敏感になったテツヤが翻弄されたテツヤが、洗浄が終了するとぐったりと起き上がる力すらなくなってしまったのは無理のないことだろう。
その身体を抱え上げ寝室へと運んだ。
そのまま眠ってしまえばいいと寝台に寝かせたのだが、やはり効力は薄れても薬の効果は持続しているようで、テツヤは苦しそうに身じろぎした。
「助、けて…みどりま、せんせ…ぇ」
は、と吐き出される吐息は甘く細く、薄く膜の張られた水色の瞳と共に緑間の理性を刺激する。
舌が上手く回らないのか、ゆっくりと告げられる言葉はどことなく幼さすら感じさせた。
濡れた服を脱ぎ部屋着に着替えた緑間は、テツヤの枕元に腰を下ろして愛撫するように髪を撫でながらその様子を観察する。
眠ってすむならそれで良しと思っていたのだが、テツヤの反応を見る限りそれだけでは済まないようで、何の刺激も与えていないにも関わらず反応を見せかけた下半身を見るだけでもそれは歴然だ。
何よりも緑間の理性も既に限界を迎えていた。
ここ最近の蓄積された疲労に伴う倦怠感。
更には本人の意志ではないが散々見せられたテツヤの痴態。
普段から可愛がっていた相手の、常とは違う扇情的な姿に反応を見せない男がいるだろうか。
治療の間は何とか理性で押さえていたが、それが済んでしまえば雄の本能を抑えておくのは難しい。
「つらいか、テツヤ?」
「…ふっ、ぅ…、苦し、い…です。…お、くが……」
奥が疼くのだと、涙目で言われて断れる男がいるだろうか。
それが好意を抱いている相手で、しかも今は薬の作用だとは言え甘く淫らに乱れて緑間を誘っているのだ。
「――それなら、俺が楽にしてやるのだよ」
抱き潰しかねない懸念を何とか押し隠し、緑間は眼鏡を外してサイドテーブルに置くと、口づけを強請るためにあるとしか思えない赤くふっくらとした唇に己の唇を重ねた。
「ひ、ぃ……や、おっ、きぃ……っ」
長い時間をかけて解されたせいか、テツヤの身体は緑間の予想よりも簡単に怒張を呑み込んだ。
緑間は体格が良い、それに伴いそれなりの質量を持っていたそれが、細くて小さなテツヤの身体を貫いている姿は何とも歪で、そしてそれ以上に淫靡だった。
洗い切れなかった潤滑剤が体内に残っていたらしく、抽挿を繰り返すたびに結合部から厭らしい音が響いて緑間を煽る。
催淫剤というより掻痒感の方が強かったのだろう、指ではどうあっても届かなかった奥を抉されてテツヤはあっけなく達してしまったが、ゆるゆると抜き差しを繰り返されて再び快楽の波に堕ちていった。
トロトロに蕩けた内部の具合は、それはもう素晴らしいの一言だった。
緑間とて成人した男性だ。
女性経験が少ないとは言えないし、必要に応じて遊郭にも通う程だからそれなりの経験はあると自負している。
勿論真っ当な性癖の持ち主である緑間は今までに男性と関係を持ったことはないため比較対象としては若干違うかもしれないが、それでもテツヤの身体は若さという点を除いても遊郭の女性たちに何ら劣ることはないだろう。
ほっそりとした身体と肌理の細かい白い肌。
少年期特有のものというよりは本来の骨格が細いと思われる身体は、余分な脂肪も筋肉もついていなくて抱き心地が良い。
更に遊女の玩具にされているせいでやたらと肌艶が良いテツヤの肌理は、間違いなく極上の部類に入るだろう。
手に触れればしっとりと吸い付くようで、白く柔らかなそれはいつまでも触れていたくなる手触りだ。
そんな身体に無残に残る男たちの凌辱の痕が忌々しい。
「ひっ」
「大丈夫だ。心配するな」
赤く鬱血した箇所に唇を寄せる。
傷口は労わるように優しく、情痕は緑間の印で上書きしていく。
「この印は俺が付けたのだよ。テツヤ、いいな」
「は、い。全部、緑間、先生が付けてくれました……んぅっ」
「真太郎、だ」
「し、んたろ…?」
「閨では役職など必要ないのだよ。俺の名は真太郎だ、テツヤ。そう、呼んで欲しい」
「真、太郎さん」
「そうだ。それでいい。可愛いテツヤ」
「いや、あ、あぁっ」
テツヤの唇から紡がれる自分の名に満足した緑間が、一層深く奥を抉った。
激しすぎる快感に身体は反応するが、心はまだ追いついていないようで耐えられないと首を振る姿は何とも言えず愛らしさが勝る。
だが下半身は緑間の怒張をしっかりと咥え込んで更なる刺激を求めるように収縮を行っている。
もっとと強請るように腰を振り、激しい律動に負けないようにと背に縋りつく姿の愛らしさは、一度知ってしまえば手放すことが惜しくなるほどだ。
「あ、あぁっ、やだ、何…これ…っ」
「大丈夫、怖くない」
緑間の怒張が内部のある場所に触れた途端、テツヤの身体が反応を示した。
自分の身に何が起きたかわからないテツヤが怯えた視線を向けるのに口づけで返して、緑間はそこを重点的に責めていく。
「やっ、真太郎さ、ん。僕、これ、やだぁ…っ」
「――痛いのか?」
「ちがっ、でも、そこ…、やっ、あぁぁあぁぁっ!!」
嬌声と共に絶頂に追い詰められたテツヤは、何度目かわからない射精の後に意識を失って緑間に凭れかかった。
体力の限界が来たのだろう。
元々非力なテツヤだ。
薬の効果があったからこそ今まで意識を保てたのであって、普段ならばとっくに気絶していてもおかしくない運動量だったはず。
特に腰の負担は相当なもので、おそらく数日はまともに立つことすら不可能だろう。
ピクリとも動かないテツヤを寝台に横たわらせて緑間はその頬を撫でる。
これで男たちに加えられた暴力をテツヤの中から消し去ることが出来ただろうか。
意図は違うとは言え、緑間がテツヤに行った行為は男たちの暴行と何一つ変わらない方法だ。
違うのはそこに気持ちがあるかどうか。
本来ならば忘れてほしいが、テツヤは無駄に頑固なところがあるためにそれも厳しい。
ならばせめて男たちの暴力よりも自分の愛撫を覚えていてもらいたいものだ。
「悪い夢を覚えておく価値などないのだよ」
緑間はそう呟いて、いつものようにテツヤの身体を抱きしめて眠りについた。
勿論、テツヤをこのような目に遭わせた男たちの報復はしっかりと心に決めて――。
◇◆◇ ◇◆◇
窓の外から聞こえてくる鳥の囀りに緑間は気分よく意識を浮上させた。
腕の中にいるのは昨夜抱きしめて眠った可愛らしい少年の姿。
ふんわりと甘い匂いの漂う髪に顔を埋めて、柔らかい感触を楽しむのはいつものことだ。
神経質な緑間が他人と一緒に眠るなど今までならば考えられなかったことだが、テツヤだけは別だ。
不眠に近いほどに眠りの浅い緑間だが、テツヤの小柄な身体を抱いて眠りについた日は自分でも驚くほど熟睡できて身体の疲労も綺麗に取れているのだ。
流石おは朝おススメの最強アイテム『水色のお人形』である。
(ん――?)
いつもと同じ日常のはずなのに、何かが違うと思いながら昨夜の記憶を反芻する。
昨夜は溜まりまくった仕事にいい加減嫌気が差して、いつもより早い時間に病院を後にした。
その後何気なく見かけた店で菓子をいくつか購入して帝光苑に向かった。
疲れが溜まると足を運ぶのはいつものことで、予約がなくても融通が利くのはキセキならではだ。
そして当然のようにテツヤを指名して、手土産に持ってきた黒糖どら焼きを手渡し、常にない笑顔で食している姿を満足そうに眺めてから眠りについた――はず。
(では、あれは何だったのだよ――)
帝光苑から拉致されてきたテツヤを保護したのは?
薬で理性を飛ばしかけていたテツヤを介抱したのは?
ついでだからとがっつり美味しくいただいちゃったのは?
全て夢ということか。
その証拠とばかりに、腕の中ですやすやと眠るテツヤの表情はいつもと同じであどけなく、無残なほどに刻まれた傷痕などどこを見ても見当たらない。
抱きしめてみても鼻腔をくすぐるのは花のような甘い香りだけで、あの夢のように男達の残滓の臭いなどどこにも見当たらない。
そもそも帝光苑にいてテツヤが狼藉者に拉致される事態になどなるはずがないのだ。
テツヤに何かしたらキセキが黙っていないというのは暗黙の了解であるし、キセキがその気になれば犯人の存在した痕跡すら残さずに世の中から消滅させることなど簡単なこと。
何よりも、花街の住人全員が強力なテツヤの護衛である。
テツヤに不埒な真似をした連中が花街から出ることすら不可能だろう。
テツヤと情を交わしたことが夢だったことは正直残念にも感じるが、それ以上にあれが夢であったことが嬉しくてならない。
緑間にとってテツヤは絶対的に守るべき存在であり、できれば傷ついた姿など見たくないのだ。
勿論、万が一そのような事態に陥った場合、緑間が取る行動は夢と何一つ変わらないだろうことは容易に想像できるが。
「どちらにしろ、無事で良かったのだよ」
腕の中で穏やかに眠り続けるテツヤの額に口づけを落として、緑間は再び忍び寄ってきた睡魔に身を委ねた。
- 13.04.06