この話には18歳未満の方が閲覧になるには不適切な内容が書いてあります。
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初めに違和感を抱いたのは、あまりにも華奢な体躯だった。
少年期――まだ成長期を迎えてはいないだろう身体は、同年代の少年に比べても圧倒的に小さく、成長が遅いという一言で片づけるには語弊があるような気がしたのが最初。
次に気づいたのは、抱きついた身体が少年のものにしては柔らかく甘い香りがしたことだ。
その匂いを何と呼ぶか、それなりに女性経験のある黄瀬は知っていた。
異性を惹き付け魅了する――所謂『フェロモン』という代物だ。
少年であり同性であるテツヤから何故その香りを感じるのか、最初はわからなかった。
遊郭で働く従業員(見習い)のテツヤは、雑用や遊女の話し相手という仕事を任された帝光苑のアイドルであり、その愛らしい外見とは裏腹に大の男を数日寝込ませる程の掌底を持つ猛者でもあったからだ。
だが、黄瀬がテツヤに感じるのは間違いなく異性を惹きつけるというアレで、何故かと考えれば原因は1つしか思い当たらない。
疑問を感じた時には徹底的に調べるのが黄瀬の持論で、テツヤの故郷へと赴いたのはごく自然のこと。
そうして調べ上げた事実を前に、黄瀬はにやりと笑みを浮かべる。
それは彼の魅力を損なうようなものではないけれど、明らかに今までの笑顔とは違っていた。
「成程――ね」
手元に残された資料をぐしゃりと握りつぶして、黄瀬は獲物を見つけたような眼差しを開いた。
「『テツナ』…」
「っ?!」
「へぇ、やっぱり。『テツナ』って黒子っちの本名だったんスね」
「どこでそれを…」
「俺、こう見えても人脈広いっス。調べるのなんて簡単っスよ」
「っ……ぁ!」
グリ、と奥を突かれ、テツヤ――黒子テツナは苦痛に顔を歪めた。
生理的な現象か、それとも屈辱にか、テツナの瞳から今にも零れ落ちそうだった涙が頬を伝って流れる。
堤防を失ったように後から溢れてくる涙を止める方法をテツナは知らない。
背後から押さえつけられ、腰だけを高く持ち上げられ、誰も触れたことのない秘所に黄瀬の欲望を捩じ込まれている。
卑猥な水音と荒い息、そして肌と肌がぶつかり合う音が広い室内に響く。
嫌だ、やめてと何度も叫んだ。
だが圧倒的な体格差に加えて男女の差もあり、テツナの抵抗は虚しく黄瀬に組み敷かれ、そうして純潔を奪われた。
痛みと衝撃に声が出なかったのは一瞬。
黄瀬の欲望はテツナの身体の一番奥まで入り込み、経験したことのない激しさと熱を伴ってテツナを蹂躙する。
内臓を押し上げるような律動は黄瀬の激情がどれほど強いのかを証明しているが、初心者でしかも色事に慣れていないテツナにとっては拷問と同じだ。
いやいやと頭を振り涙を流し、逃げるように暴れる。
そんな抵抗をまるで子猫のじゃれつき程度にしか思えない黄瀬は、自分の下で普段見せない表情を見せるテツナをうっとりと見つめた。
黄瀬は正真正銘全うな性嗜好の持ち主だったため、男と女どちらが良いかと聞かれれば即答で女性と答えるだろう。
『黒子テツヤ』という存在だけが特別で、男だからテツヤが欲しいと思ったわけではない。
その『テツヤ』が実は『テツナ』という少女なのだと分かった以上、どうして止まることができるだろうか。
ここは遊郭で女性はその身を売って生きている。
テツナは遊女ではないけれど遊郭の従業員で、今は黄瀬が金を払ってその身を買っている状態だ。
店側がテツナを接待役として承諾した以上、彼女をどうしようと黄瀬の自由のはず。
勿論外で同じことをすれば強姦で逮捕されることは間違いないだろう。
だが、ここは花街。
女性が春を売る店で、黄瀬は1人の遊女を買っただけ。
何が問題あるだろうか。
「テツナっち、テツナ……俺の、ものっス…」
「あ…っ、や……、…ん…っ」
「わかるっスか。テツナっちのココ、すっごく美味しそうに俺のこと呑み込んでるんスよ。初めてなのに、俺のこと気に入ってくれたんスよね」
「ぃや……、やめて、ください…っ」
「何で? あぁ、イっちゃいそうだからっスか? 大丈夫、何度でもイっちゃっていいっスよ。――俺も、たっぷりナカに出してあげるから」
「―――――っ?!」
信じられないことを聞いたというようにテツナの瞳が見開かれる。
食い入るように自分を見つめるテツナに、黄瀬は見たこともないほど綺麗な笑顔で微笑みかけた。
「何回ヤれば子供って出来るんスかね。まぁ、毎晩ヤってればすぐに出来るとは思うんスけど」
「……………………ゃ」
「安心してくださいっス。子供ができるまで他の男に手を出されても困るから、俺がずっと買占めててあげるっス。子供ができたら俺の奥さんになってくれるっスよね」
「いやっ、いやぁっ!」
逃げようともがく身体を片手で救い上げるようにして抱きしめ、寝台の上で胡坐を掻くように座り、その膝の上にテツナの痩躯を下ろした。
「…ぅあ…っ」
先程散らされたばかりの秘所に再び怒張を埋め込まれて、テツナは喘ぐように息を吐く。
慣れない身体に加えて体格差の大きい黄瀬のそれは、小柄で未成熟なテツナにとって脅威でしかない。
細い内部を無理やり押し開かれ、下から突き上げられるように子宮を抉られる。
快感と呼ぶにはあまりにも暴力的な刺激に、テツナは狂ったように泣き出した。
だがそれすらも嬉しいと言わんばかりに黄瀬は溢れる涙を唇で拭い、優しい声で愛を囁き、だが己の存在をテツナに刻み付けるように下半身では絶えず抽挿を繰り返す。
律動に合わせてぷるんと揺れる小さいけれど形の良い乳房を口に含み、甘い肌を堪能しながら獣のような欲に塗れた視線でテツナを見つめた。
「テツナっち、俺の子供、産んで?」
「い、ゃ……、ん…ぅ…」
「可愛い可愛いテツナ、もう俺だけのものだよ…」
「や…やだっ、やだやだいやあぁぁ!」
悲鳴とも嬌声ともつかない甘い声を封じるように口づけを繰り返し、黄瀬はテツナの身体の奥深くに満足いくまで己の欲望を注ぎ込んだ。
「―――という夢を見たんス」
「失せろ」
大満足、と言った顔で報告した黄瀬を、テツヤは綺麗な回し蹴りで寝台に沈めた。
普段の敬語がログアウトしているあたり、テツヤの怒りがどれほどか十分窺えるだろう。
目が覚めるなり起こしにきたテツヤの腕を掴んで寝台に引きずり込んだ理由を問いただせば、返ってきたのはどこの官能小説ですかと言いたくなる内容のオンパレード。
しかも余裕で20禁だ。嫌すぎる。
「誰に断って人を夢の中で好きにしてくれてるんですか。しかも性別まで変えさせて。まったく、出演料請求しますよ」
「払って出てくれるなら喜んで支払うっス。今度は義理の妹テツナちゃんでお願いするっス。『駄目です、涼太お義兄様。僕達兄妹なのにっ』とか言われたら、もうお兄さん止められないっス」
「黄瀬くん…。君、病院行った方がいいですよ。本気で」
黄瀬家の家庭環境など知らないが、このまま帰宅させたら家族に迷惑がかかるかもしれない。
「あ、大丈夫っス。黒子っちじゃないと俺、勃たないんで」
「そのカミングアウトはいりません」
何かもうこのワンコ面倒くさい。
どこかに捨ててきたら拾ってくれる人いるだろうかと、テツヤは目の前の青年が上得意客であることを忘れて真剣にそう思った。
- 13.03.06