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テツヤさんが妖精さんとお友達になったようです 〜おまけ〜


ある日のこと。

「黒ちん、はいこれ〜」
「ありがとうございます。……これは?」
「俺が作った枇杷のタルト。超〜美味しいよ」
「枇杷のタルト…っ。僕、初めて見ます」
「う〜ん、多分作ってるのって俺くらいじゃないかなぁ。結構扱い難しいんだよね、枇杷って」
「では、一緒にいただきましょうか」
「わ〜い、黒ちんとデザートタイム〜♪」

「はむはむはむはむ」
「もぐもぐもぐもぐ」
「美味しい〜」
「美味しいです。紫原くん凄いです。尊敬します」
「へへぇ。また作ってくるからね」



またある日。

「黒ち〜ん、差し入れ。新作の南瓜のムース」
「どうぞどうぞ、今、お茶淹れますね」
「今日のは自信作なんだぁ」
「では遠慮なく…な、なんというなめらかな美味しさ。これは絶品です」
「本当〜?」
「本当です。僕、甘味に関して嘘は言いません」
「じゃあ、褒めて〜」
「凄いです、天才です(なでなで)」
「へへ、俺、天才♪」



更に、ある日のこと。

「紫原くんは凄いですね。こんなに美味しいお菓子をたくさん作れるんですから」
「う〜ん、でも俺、もっと美味しそうなお菓子知ってるよ」
「何ですかそれは?」
「黒ちーん」
「は?」
「俺ね、黒ちんって絶対にすっごく甘くてすっごくなめらかで、すっごく美味しいと思うんだ。一回食べてみたい」
「い、いやいやいやいやいや。僕、食べ物じゃありません」
「大丈夫。痛くしないからね」
「駄目です、紫原くんがそんなこと言っちゃいけません。めっ、です」
「駄目ぇ?」
「駄目です。そんなこと言ったら、鳩尾を抉るようにサイクロンパス決めて1週間はご飯もお菓子も食べられないようにしちゃいますよ」
「えー そんなのヤダー」
「じゃあ大人しく我慢してください。僕は食べ物じゃないんです。notお召し上がりです。わかりましたか」
「わかった。でも、一緒にお菓子を食べてくれるよね?」
「それは勿論、いつでもどんと来いです」
「やったぁ♪」


そんな光景をこっそり遊女達が覗いていたり、「何て素敵な癒し空間」とか「妖精と天使って仲良いのね」とか「ここが天国…テラカワユス」とか悶えている人がいるのだが、お花畑の中で楽しく菓子談義に花を咲かせている2人が気づくことはない。





ちなみに後日談


「何か、紫原だけ俺らと態度が違わねえか?」
「何を言ってるんですか。隙あらば人を襲おうとばかり考えている野獣や駄犬と、素晴らしいお菓子を作る天才パティシエを一緒にできるはずがないじゃないですか。同じ括りにしてもらっちゃ困ります。ちなみに緑間くんも別です。彼は素晴らしいお医者様なので」

「………解せぬ(´・ω・`)」



  • 13.03.25